ヤクルト村上56号・史上最年少&令和初の三冠王! 早くも気になる来季年俸とオフの稼ぎ

公開日: 更新日:

 今季最終打席でついに世界の王を超えた。

 ヤクルトの村上宗隆(22)が今季最終戦となった3日のDeNA戦の七回、入江の初球ストレートを一閃。右翼席上段へ今季56号本塁打を叩き込んだ。実に61打席ぶりの一発で、あの王貞治(巨人)が1964年にマークした日本人最多記録を更新。打率.318、56本塁打、134打点で史上最年少かつ令和初の三冠王を獲得した。

【写真】この記事の関連写真を見る(21枚)

 そこで注目されるのが、今オフの契約更改である。

 リーグ優勝してMVP、本塁打王のタイトルを獲得した昨オフは、年俸1億円から1.2億円増の2.2億円プラス出来高でサインした。「最大限の評価をしていただいた」と話した村上だったが、2億円の攻防でスッタモンダがあったという。

「ヤクルトに限らず、コロナ禍で各球団は軒並み減収。当初の提示額は村上の希望額と開きがあったようです。背に腹は代えられない中で、まさしく最大限の評価を受けた格好ですが、コロナ禍がなければもっと上がっていたかもしれません」(放送関係者)

 リーグ連覇を達成した今季は、球団史上初の2年連続日本一の可能性があるだけでなく、2年連続のMVPも決定的だ。

■ヤクルトの“借り”

 昨年を大幅に上回る圧倒的な成績を残したうえ、殊勲打数は実に32を数え、関係者によると、チームへの勝利貢献度を表す総合指数「WAR」は12球団で唯一、「10」を超え、断トツだという。ちなみに、メジャーでは投打二刀流の大谷翔平が9.7(日本時間3日現在=ベースボール・リファレンス)。村上の貢献度は絶大で、年俸の大幅アップは確実だ。

「昨年、一昨年と比べて、年俸アップする条件が整っています」とは、前出の関係者。

「今季は開幕から3年ぶりに観客動員の制限が撤廃。その効果もあり、1試合平均の観客動員は前年の9930人の倍以上となる2万2741人。コロナ前の数字には及びませんが、CSファイナルステージの主催権を獲得しており、大幅増収が見込まれている。昨年、一昨年とコロナ禍による減収が続いたとはいえ、球団も村上に対して昨年の“借り”があるはず。年俸は4億~5億円の攻防になるとみられます」

 仮に年俸5億円に到達すれば、2011年に25歳シーズンで到達したダルビッシュ(日本ハム)を超える史上最年少での5億円プレーヤーとなる。

「親会社であるヤクルト本社からの後方支援も期待できるかもしれません。主力商品である『ヤクルト1000』が好調なこともあり、過去最高の純利益(449億円)を上げた22年3月期に続き、7月末に発表した23年3月期の第1四半期決算も売上高が前年比12%増を記録するなど、大幅増収増益となった。株価も3日午後3時現在、1年前(21年10月4日)の5700円から、約1.45倍の8280円まで跳ね上がりました」(経済ジャーナリスト)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」