オリ山本、ヤクルト村上…WBC組が軒並みオールスター選外 問われる“夢の球宴”の存在意義

公開日: 更新日:

 ファンが見たい選手がいないだけでなく、メンバーにも偏りがある。例年以上に盛り上がりに欠けるのは間違いなく、スポンサーや中継局も頭を痛めているという。

 某球団のフロント関係者は、「『夢の球宴』は今や昔。2005年にセ・パ交流戦がスタートして以降、球宴の価値は下がり続ける一方で近年はWBCをはじめとする日本代表の試合が頻繁に行われるようになった。いよいよ球宴の存在意義が問われています」と、こう続ける。

「球宴の冠スポンサー料は年間数億円。06年に資金難からマツダが冠スポンサーから撤退、08年から復帰したが、16年に再び引き揚げた。17年からはマイナビが出資しているものの、今の球宴は年に数億円も投資する価値があるのかどうか。そもそも球宴はNPBのカネ儲けの場でしかなく、かねて現場の選手や首脳陣からはメジャーと同様、1試合だけで十分という声が出ている。NPBは球宴に新たな付加価値をつけないと、縮小どころか消滅する可能性すらあります」(前出のフロント関係者)

 6日からは、セ・パ最後の1人をネット投票で選ぶ「プラスワン投票」が始まったが、今や選手や首脳陣にソッポを向かれるほど落ちぶれたといっていい。このままでは、ますますファン離れが加速しそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動