著者のコラム一覧
太刀川正樹ジャーナリスト

1946年、東京生まれ。国際ジャーナリスト。早稲田大学教育学部英文科在学中、韓国国立ソウル大学語学研究所へ留学、韓国語を学ぶ。講談社の日本語版「ペントハウス」ニューヨーク特派員などを経験。著書・訳書に「政権交代」「平壌十五号官邸の抜け穴」「オリンピック30年」など。

【be there!】「そこにいろ」か「現場に行け」か 文脈によって異なる言葉の意味

公開日: 更新日:

 大谷翔平がレンジャーズ戦で自身メジャー最多の117球を投げた一昨年9月3日のことだ。

 最後の3球も99マイル(約159キロ)を記録する力投を見せた試合後、当時のジョー・マドン監督は水原一平通訳を呼び止めた。大谷の疲労、精神的消耗を心配し、「明日は打つこと(打者としての出場)ができるか?」と聞いた。

 このときのことをAP通信は、「(マドン監督は)大谷の両足は過労(tiredness)のためにジェロ(JELL-O)のようにフニャフニャ状態ではないか(his legs are going to feel like JELL-O)と危惧した」と報じている。Jell-Oは米国で人気のゼリー食品で、日本風に言うとコンニャクのように芯のない状態のこと。

 間髪を入れず返ってきた水原通訳の回答は「he wants to be in there!」。直訳すると、「彼はそこにいたい!」「その中にいたい!」。つまり、大谷は「試合に出たい!」と答えたのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  2. 2

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  3. 3

    佳子さま31歳の誕生日直前に飛び出した“婚約報道” 結婚を巡る「葛藤」の中身

  4. 4

    国分太一「人権救済申し立て」“却下”でテレビ復帰は絶望的に…「松岡のちゃんねる」に一縷の望みも険しすぎる今後

  5. 5

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  1. 6

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  2. 7

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  3. 8

    清原和博 夜の「ご乱行」3連発(00年~05年)…キャンプ中の夜遊び、女遊び、無断外泊は恒例行事だった

  4. 9

    「嵐」紅白出演ナシ&“解散ライブに暗雲”でもビクともしない「余裕のメンバー」はこの人だ!

  5. 10

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢