ただでさえ凶作なのに…甲子園出場の有望球児がことごとく大学進学か就職を選ぶ複雑事情

公開日: 更新日:

「今日は誰を見に来たか? いや、ウチのリストに残っている選手はいませんよ。ヒマだったので何となく、です。ウチだけじゃなく、他球団のスカウトもほとんど来てないでしょ?」

【写真】この記事の関連写真を見る(35枚)

 開催中の夏の甲子園。球場内の喫煙所で涼をとっていたセ球団のスカウトがこう言った。

 高校からプロ入りを目指すような球児たちは、中学時代にシニアやボーイズで技術の土台をつくり、高校は厳しい練習によって体力をつけるのが主流だという。

 ところが、今秋ドラフトが対象の高校3年生たちはコロナが直撃した世代。「伸び盛りの時期にブランクもあっただけに、今年は例年にないほど凶作です」とは、前出のスカウトだ。

 ただでさえタマが少ない上に、スカウトを悩ませているのは、世代を代表するような選手たちの多くが、大学進学や社会人野球を志望していることだ。

 13日に智弁学園に敗れた徳島商(徳島)の最速149キロのエース森煌誠は複数のプロ球団がマークしていたが、すでに社会人野球に進むことが決まっているそうだ。その経緯について森自身がこう説明する。

■ドラフト1位になってから

「もともと亜細亜大学に進学予定だったんですけど、生田さんの一件があって(生田勉監督が今春リーグ戦終了後に辞任)。自分は生田さんのもとで野球がしたかったので。こういう形になってしまったので、自分で考えて今回は亜細亜大はやめようと。それで他の大学を探してたんですけど、自分は東都の1部でやりたいという気持ちがあって。断ったのは6月くらいだったので、その時期、東都の1部はもう、みな決まってきているので。それで声を掛けていただいたのが社会人のチームで、そこに行ってドラフト上位指名を目指そうと。自分のレベルや球の質を上げて、もっと体をつくって、投球術を磨いて、ドラフト1位を狙える選手になってから(プロに)行きたいと思っています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    日本ハムは「自前球場」で過去最高益!潤沢資金で球界ワーストの“渋チン球団”から大変貌

  2. 2

    巨人・戸郷翔征トレード獲得に他球団が虎視眈々 「ウチなら再生できる」「環境を変えた方がいい」

  3. 3

    「投手の墓場」で好投する菅野智之の価値 僕が日本人史上2人目の本塁打を打ったのもクアーズフィールド

  4. 4

    新庄監督にガッカリ…敗戦後の「看過できない発言」に、日本ハム低迷の一因がわかる気がした

  5. 5

    巨人にFA松本剛は必要だったのか…批判殺到する本人よりも「責められるべき人間がいる」と他球団関係者

  1. 6

    “幼稚さ”露呈した佐々木朗希「報奨金事件」…ド軍日本人スタッフ2名が「7000万円超」もらえず?

  2. 7

    佐々木朗希vsシーハン 「マイナー落ち」めぐるドジャース崖っぷち2投手がちんこ勝負

  3. 8

    巨人・甲斐拓也「あと4年続く地獄」…FA入団2年目にして上にも下にも居場所なし

  4. 9

    田中将大が楽天を去った本当の理由…退団から巨人移籍までに俺とした“3度の電話”の中身

  5. 10

    井上一樹氏は今季限りでクビか? 最下位中日で早くもウワサ…次期監督は「井端弘和vs荒木雅博」の一騎打ち

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相「嘘つき政治家人生」のルーツを発掘! 34年前に自ら堂々と「経歴詐称」を認めていた

  2. 2

    【スクープ第3弾!】衆院選での違法な「有料広告動画」疑惑 宮城自民5陣営“総汚染”で組織ぐるみが浮き彫り

  3. 3

    サバンナ高橋“10年いじめ”問題からにじむ上下関係の悪しき伝統と「吉本の闇」…鬼越トマホーク良ちゃんも参戦

  4. 4

    「投手の墓場」で好投する菅野智之の価値 僕が日本人史上2人目の本塁打を打ったのもクアーズフィールド

  5. 5

    巨人・戸郷翔征トレード獲得に他球団が虎視眈々 「ウチなら再生できる」「環境を変えた方がいい」

  1. 6

    犯人探しはまだまだ続く? 中山功太案件“解決”で強まる「パンサー尾形の件は誰なの?」の疑問

  2. 7

    細木数子と闘った作家・溝口敦氏は『地獄に堕ちるわよ』をどう見たか? “女ヤクザ”の手口と正体

  3. 8

    パンサー尾形や中山功太の告発…お笑い業界の“いじめ体質”はなぜ消えない? ヤンキー文化が残した功罪

  4. 9

    井上一樹氏は今季限りでクビか? 最下位中日で早くもウワサ…次期監督は「井端弘和vs荒木雅博」の一騎打ち

  5. 10

    波瑠&高杉真宙「夫婦格差」新婚5カ月でクッキリ…妻は株上昇も、夫は視聴率低迷の切ない事情