解説者になって「発言の線引き」に苦悩…相談した江本孟紀さんの助言に目から鱗が落ちた
2014年、解説者としての人生が始まった。ありがたいことに、1年目から大忙し。ゴルフもバーベキューも満足に行けないほど忙しかった。
野球を「やる」側から「見る」側になり、決定的に変わったのは「時間」だった。現役の頃は当たり前だが、集合時間や練習時間など、常に決められた時間で動いていた。でも、引退後はその制約がない。ナイターの解説がある日でも午前中は自由に時間が使えたり、オフの日は遊ぶ予定を入れられたり、好きなことができる。
2月1日、春のキャンプに足を運んだとき、「自分はもうあそこにはいないんだ」という寂しさやつらさがある一方で、「もう練習をしなくていい」という解放感は大きかった。それに、「ああ、明日はダルビッシュか。どうやったら打てるかな」と考えたり、朝起きて、「今日、試合で一本も打てなかったらどうしよう」と悩む必要がないから、気持ちは楽だった。
解説者という立場になって決めていたのは、「良いものは良い、ダメなものはダメ」と自分に正直に話すということだった。中日戦の解説ならドラゴンズファンに嫌われないよう中日寄りのコメントをしようとか、そういう忖度はしない。何を言われようと、ファンに嫌われようと、自分のスタイルとして変えるつもりはなかった。ただ、初めの頃はどこまで言っていいのか、線引きが分からずに悩んだこともあった。
そんな中、テレビ番組の収録で、阪神などでプレーした江本孟紀さんと一緒になり、「こういうのってどこまで言ったらいいんですかね?」と聞いてみた。すると、江本さんはこう断言した。
「武司、
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