高木守道監督は俺の“最後の一軍試合”を本気で心配 「本塁打を打って『辞めない』と言い出したらどうしよう」
2013年7月26日、巨人戦の後に二軍落ちを言い渡されて引退を決意した。高木守道監督に「今季限りで引退します」と伝えると、「あ、そう」のひと言。試合に逆転負けした直後ということもあり、完全に頭に血が上っていた。
「瞬間湯沸かし器」なんていわれていた高木監督だけど、まさにその通り。でも、それは野球が大好き過ぎるがゆえの情熱だった。
3歳上の山本昌さんにもすぐ報告した。
「俺、もう辞めます。だから昌さんも一緒に辞めようよ」
昌さんはこのときすでに47歳。本気で同時引退を持ちかけたら、「嫌だ。だって俺、まだ伸びしろがあるもん」と、キッパリ。その1カ月後の8月28日、宣言通り、昌さんは5勝目を挙げて自身のプロ野球最年長先発勝利、およびセ・リーグ最年長勝利記録を48歳0カ月に更新。一緒に引退したら話題を半分持って行かれるから、断られて良かったよ。
プロ最後の一軍戦は10月5日(DeNA戦)。「4番・一塁」で先発出場させてもらった。ゲームセットまで試合に出続けてヘトヘト。あまりの疲労感で、このときようやくユニホームを脱ぐ「真の決心」がついた。


















