「WindowScape2」東京工業大学、塚本由晴研究室編、塚本由晴、能作文徳著

公開日: 更新日:

 その他、ベトナムのハノイ「ディンリャト通り」やフィリピンのビガン「クリソロゴ通り」など、かつてヨーロッパ諸国からもたらされた形式が、気候風土や生活様式に対応して変形しながら定着したアジア各地の街並みや、美しい木製格子と隣家への延焼を防ぐ卯建(うだつ)が独特のリズムを刻む長野県東御市の海野宿や、住居に蔵が挿入されている岐阜県飛騨市の古川町の街並みなど、昔ながらの町家がつくりだす日本の街並みまで、13カ国35の街路をフィールドワーク。

 それらが現代の条件においても維持できている理由や、新たにこうした街並みをつくりだすことの可能性にまで視野を広げて考察している。
(フィルムアート社 3200円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・神谷宗幣代表が街頭演説でブチまけた激ヤバ「治安維持法」肯定論

  2. 2

    「自公過半数割れ」後の大政局…反石破勢力は「高市早苗首班」で参政党との連立も

  3. 3

    元小結・臥牙丸さんは5年前に引退しすっかりスリムに…故国ジョージアにタイヤを輸出する事業を始めていた

  4. 4

    自民旧安倍派「歩くヘイト」杉田水脈氏は参院選落選危機…なりふり構わぬ超ドブ板選挙を展開中

  5. 5

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  1. 6

    トップ清水賢治社長に代わったフジテレビの“アニメ推し”が目に余る

  2. 7

    参院選和歌山「二階vs世耕」は血みどろの全面戦争に…“ステルス支援”が一転、本人登場で対立激化

  3. 8

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省に一喝された過去

  4. 9

    長嶋茂雄さんの引退試合の日にもらった“約束”のグラブを含めてすべての思い出が宝物です

  5. 10

    遠野なぎこさんは広末涼子より“取り扱い注意”な女優だった…事務所もお手上げだった