森永卓郎「書かれている企業は本当にブラックか」

公開日: 更新日:

 おそらく著者は、楽しめる仕事の範囲が狭いのだと思う。つまり、企業がブラックかどうかというのは、本人の適性に大きく依存するということなのだろう。

 その意味で、著者が最終的に適性のあるフリーライターの仕事にたどり着いたことは、とても幸運なことだ。ただ、私の心配は、著者の才能が高いがために、今後ライターの仕事が増えていって、追い詰められてしまうのではないかということだ。フリーでやっていると、仕事を断れない。断ると次の仕事が来なくなるからだ。しかし、一度引き受けたら、「親が死んでも締め切り厳守」が鉄の掟だ。私自身も、ライターの仕事で、何度も徹夜を経験した。著者の次回作が、「フリーライター残酷物語」にならないことを、祈りたい。

■オススメ本5冊
「早大を出た僕が入った3つの企業は、すべてブラックでした」小林拓矢著(講談社)
東大教授」沖大幹著(新潮新書)
「星野佳路と考えるファミリービジネスマネジメント」中沢康彦著(日経BP社)
「素晴らしきインチキ・ガチャガチャの世界 コスモスよ永遠に」ワッキー貝山・池田浩明著(双葉社)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日向坂46「ひなたフェス」中止でもファンは宮崎へ「43億円」を動かした“推し活地方創生”の底力

  2. 2

    令和版『八つ墓村』にはこれまでにない「2つの見どころ」あり Jホラーの名匠と新・金田一耕助が魅せる

  3. 3

    「橋上代行昇格は絶対ない」 巨人来季監督に浮上する松井秀喜氏、高橋由伸氏に次ぐ「第3の男」

  4. 4

    青学大の4年間は「ひたすら駅伝を目指す」だけじゃない 今夏は初の海外合宿に踏み切った

  5. 5

    巨人・阿部前監督が球団復帰へ着々 「辞任4カ月での出戻り」は毒になるか、薬になるか

  1. 6

    佐々木朗希の最悪すぎる“退団劇”…ロッテから優秀スタッフ3人を引き抜き、大顰蹙を買っていた

  2. 7

    元関脇嘉風・中村親方〈1〉なぜ「朝稽古をしない」のか? 角界の常識から“あえて外れる”部屋づくり

  3. 8

    桑田真澄氏の発言が波紋 巨人の内部事情暴露のやけっぱち…来季監督の芽は完全消滅か

  4. 9

    六代目との抗争終結で勝ちどきをあげているのは絆會

  5. 10

    コメ農家廃業ラッシュ&米国産ジャガイモ輸入解禁に生産者猛反発! 農水省にはブーイングの嵐