「ジェフリー・エプスタイン 億万長者の顔をした怪物」ジュリー・K ブラウン著 依田光江訳/ハーパーコリンズ・ジャパン(選者:中川淳一郎)
その自殺にも著者は疑問を投げかけている「陰謀論と権力」
「ジェフリー・エプスタイン 億万長者の顔をした怪物」ジュリー・K ブラウン著 依田光江
昨今話題の「エプスタイン文書」の主役たるジェフリー・エプスタインの性加害というか、人権侵害満載人生を追った本である。なお、読む前に伝えておきたいが、とにかくこの本は長い! 512ページもあり、アマゾンのカスタマーレビューにも「苦言を付け加えれば、読みにくい、長すぎる。(翻訳者が気の毒になった)相当時間のある人でないと精読は困難だろうと思った」とあるほどだ。
とはいっても、世界中の階層の高い人々が「オレは知らん」「オレはかかわってないよー!」と逃げまくっているエプスタイン文書の本質を知るには、本書は必読である。エプスタイン文書については、日本人の名前も出ているが、ネット上の関心は、カリブ海にあるいわゆる「エプスタイン島」である。
この島に世界のセレブが訪れ、少女を含めた若い女性と性関連の行為を行う、といった話が取り沙汰されているのである。そこに取り上げられるのはビル・ゲイツ、ビル・クリントン、英王室のアンドリュー元王子らだが、本書では、フロリダのエプスタインの自宅がメインの舞台となる。

















