「おじさん酒場」山田真由美著 なかむらるみ絵

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 著者は渋谷の大衆立ち飲み酒場「冨士屋本店」で友人と飲んでいたとき、勤め人風のおじさんに声をかけられた。おじさんは18歳だった昭和46年からこの店に通っている。「大学生だったから、安くて腹いっぱいになって酒が飲める店はありがたかったなあ」。途中、水割り1杯で1万円くらい取る飲み屋の女に入れあげたときもあったが、目が覚めて戻ってきたという。「お先に」と店を出る頃、「出会いは絶景である」という、俳人・永田耕衣の言葉を思い出した。

 ほかに、不登校になりかけた生徒と校庭の片隅で作ったナスをくれた名門高校教師のおじさんなど、「そこに居るだけで店のおさまりがよくなるおじさん」の居る居酒屋25軒にご案内。

(亜紀書房 1400円+税)

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