「エクソシストは語る」田中昇著

公開日: 更新日:

「エクソシストは語る」田中昇著

 エクソシズムはオカルト的なものではなく、カトリック教会の伝統的な儀式である。全世界に1000人単位のエクソシストがおり、著者は日本で正式に任命されている唯一のエクソシストだ。

 以前、息子に精神的な異変が起きているという相談があり、P神父が面談して祈りはじめた。すると突然うなるような声を出し、体をこわばらせ、わけのわからない言葉を叫び始める。P神父は精神疾患だろうと考えた。だが、教会に来たときも取り乱したので、悪魔ばらいの儀式が必要だと判断。その儀式ができるのは司祭以上の聖職者だ。著者が儀式書の祈りを始めると、息子は髪をかきむしり始めた。

 カトリックの司祭が実際のエクソシズムの儀式の体験を紹介する。 (集英社インターナショナル 2530円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態