日常の食事に潜む見えない添加物リスク…糖尿病との関連を報告
先進諸国では、インスタント食品、ハム・ソーセージ、スナック菓子など、超加工食品の摂取量が増加傾向にあります。超加工食品には、保存期間の延長、食感や味の改善、色や嗜好性の向上を目的に、さまざまな食品添加物が用いられています。
一方で、一部の食品添加物では、慢性的な炎症に関連したり、腸内細菌に悪影響を及ぼしたりする可能性も報告されていました。
しかし、複数の食品添加物を同時に摂取した場合の健康影響については専門家の中でも意見が分かれていました。そのような中、食品添加物の摂取と糖尿病の発症リスクの関連性を検討した研究論文が、「プロス・メディシン」という科学誌の電子版に、2025年4月8日付で掲載されました。
フランスで行われたこの研究では、15歳以上の10万8643人(平均42.5歳、女性79.2%)が対象となりました。研究参加者の食事記録から、さまざまな食品添加物の摂取量が推定され、摂取量が多い添加物の組み合わせについて、5つのパターンを特定しています。
これらパターンの摂取量と糖尿病の発症リスクの関連性が、平均で7.7年にわたり追跡調査されました。