著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

日常の食事に潜む見えない添加物リスク…糖尿病との関連を報告

公開日: 更新日:

 先進諸国では、インスタント食品、ハム・ソーセージ、スナック菓子など、超加工食品の摂取量が増加傾向にあります。超加工食品には、保存期間の延長、食感や味の改善、色や嗜好性の向上を目的に、さまざまな食品添加物が用いられています。

 一方で、一部の食品添加物では、慢性的な炎症に関連したり、腸内細菌に悪影響を及ぼしたりする可能性も報告されていました。

 しかし、複数の食品添加物を同時に摂取した場合の健康影響については専門家の中でも意見が分かれていました。そのような中、食品添加物の摂取と糖尿病の発症リスクの関連性を検討した研究論文が、「プロス・メディシン」という科学誌の電子版に、2025年4月8日付で掲載されました。

 フランスで行われたこの研究では、15歳以上の10万8643人(平均42.5歳、女性79.2%)が対象となりました。研究参加者の食事記録から、さまざまな食品添加物の摂取量が推定され、摂取量が多い添加物の組み合わせについて、5つのパターンを特定しています。

 これらパターンの摂取量と糖尿病の発症リスクの関連性が、平均で7.7年にわたり追跡調査されました。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    小泉進次郎「無知発言」連発、自民党内でも心配される知的レベル…本当に名門コロンビア大に留学?

  2. 2

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  3. 3

    高畑充希は「早大演劇研究会に入るため」逆算して“関西屈指の女子校”四天王寺中学に合格

  4. 4

    9日間の都議選で露呈した「国民民主党」「再生の道」の凋落ぶり…玉木vs石丸“代表負け比べ”の様相

  5. 5

    国分太一コンプラ違反で無期限活動休止の「余罪」…パワハラ+性加害まがいのセクハラも

  1. 6

    野球少年らに言いたい。ノックよりもキャッチボールに時間をかけよう、指導者は怒り方も研究して欲しい

  2. 7

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  3. 8

    ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏

  4. 9

    28時間で150回以上…トカラ列島で頻発する地震は「南海トラフ」「カルデラ噴火」の予兆か?

  5. 10

    自転車の歩道通行に反則金…安全運転ならセーフなの? それともアウト?