著者のコラム一覧
山上たつひこ

1947年、徳島県生まれ。70年「光る風」で注目され、72年「喜劇新思想大系」でリアルな画風のギャグを確立。74年連載開始の「がきデカ」が社会的ブームに。88年から小説執筆を開始。2014年、原作を担当した「羊の木」(いがらしみきお画)が文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞。著書に「蝉花」「火床より出でて」「大阪弁の犬」「王子失踪す」ほか。

(10)無邪気を装い乳房に吸いつく

公開日: 更新日:
イラスト とり・みき

 エミューの身体を圧迫していく重い気体がある。亮の性衝動だった。亮は大胆になっていた。

 エミューは家ではスカートをはけなかった。亮がそばに来て寝転がりスカートの中を覗き込むからである。亮は仰向けになったまま手を入れて来た。エミューがその手を打ち、睨みつけると亮は彼女の視線… 

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