「さんかく」千早茜著

公開日: 更新日:

「さんかく」千早茜著

 東京での仕事に疲れた夕香は、大学時代を過ごした京都で古い町家に暮らしながらフリーのデザイナーとして働く。

 飲み屋で大学時代のアルバイト仲間の伊東と再会して以来、年下の彼と気が向けば一緒に飲みに行く仲になった。しかし、40歳が近い夕香は、彼とは適度な距離を保って付き合うと決めている。一方、伊東はすれ違い生活が続く交際中の華との関係に行き詰まりを感じていた。

 そんなある夜、夕香は酔って終電を逃した伊東を介抱して自宅に泊める。食べ物の好みが合う伊東は次第に夕香の生活に入りこんでくる。ある日、伊東が大阪から京都に引っ越しを考えていると聞いた夕香は、シェアハウスを提案する。

 さまざまな料理を脇役に、三角関係未満の男女3人を描く長編小説。 (祥伝社 792円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  2. 2

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  3. 3

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  4. 4

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  5. 5

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  1. 6

    開星(島根)野々村直通監督「グラウンドで倒れたら本望?そういうのはない。子供にも失礼ですから」

  2. 7

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  3. 8

    風間俊介の“きゅるるん瞳”、庄司浩平人気もうなぎ上り!《BL苦手》も虜にするテレ東深夜ドラマの“沼り力”

  4. 9

    前代未聞! 広陵途中辞退の根底に「甲子園至上主義」…それを助長するNHK、朝日、毎日の罪

  5. 10

    山下美夢有が「素人ゴルファー」の父親の教えでメジャータイトルを取れたワケ