「犬も食わない」尾崎世界観、千早茜著

公開日: 更新日:

 お互いに不器用で一筋縄ではいかない男女の恋愛を、人気作家2人がそれぞれの視点から描くハイブリッド作品。

 秘書の福は、派遣先の企業の常務・佐伯と取引先に向かう。だが、間違えて改修工事中のビルに佐伯を案内してしまう。あろうことか廃棄物を搬出中の作業員とぶつかり、佐伯のスーツが汚れてしまった。反省の色がない男の態度にキレた福は、男を汚い言葉で罵り、止まらなくなってしまう。

 しかし、気がつくとそんな「クズが服を着て歩いている」ような男・大輔が、福のアパートに転がり込んできて、いつしか2人は同棲を始める。

 デートにも作業着のまま現れる大輔にあきれる福、思った言葉が素直に出ず福をさらに苛立たせてしまう大輔、2人は感情がすれ違い喧嘩が絶えない。

(新潮社 693円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 2

    巨人が楽天・辰己涼介の国内FA争奪戦に参戦へ…年齢、実績的にもお買い得

  3. 3

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  4. 4

    サッカー界で囁かれる森保J・長友佑都の“お役御免”と大物選手の代表復帰

  5. 5

    ドジャースの“朗希タンパリング疑惑”で大迷惑!米29球団&日本プロ球団こぞって怒り心頭の納得理由

  1. 6

    公明党が「自民との連立離脱も辞さず」の背景…まさかの“国政撤退”もあり得る深刻事情

  2. 7

    囁かれていた「Aぇ!group」は「ヤベぇ!group」の悪評判…草間リチャード敬太が公然わいせつ容疑で逮捕の衝撃

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」

  4. 9

    高市早苗総裁はまだ首相じゃないのに閣僚人事?「内閣の要」官房長官に“激ヤバ”木原稔前防衛相のワケ

  5. 10

    ドジャース大谷翔平は“自信のデカさ”も世界一! 二刀流は「自分にしかできない役割」と会見で断言