土田晃之が腰痛とおさらばできた名波浩の「引退試合」
ほかの出場選手は、キングカズ、ゴン中山、中田英寿と、Jリーグ草創期を支えたそうそうたる選手ばかり。いくら名波の友達といえど、ここに自分が参加したら差は歴然。4万3000人の前で公開処刑みたいなものですよ。
「サッカーファンとして観客席で見たい」と断ると、名波はどうしても出て欲しいと言う。そこまで言われたら仕方ないと思い、せめて当時93キロあった体重を減らし、ボールを触って走れる体にしようと思ったんです。
都心のスポーツジムに通うなんて田舎者がカッコつけんなって思う性格なんで、トレーニングは自宅中心。上半身、下半身、ストレッチ、ビリーズブートキャンプと、日ごとにメニューを変えました。最初は腹筋20回もできなかったけど、次第に回数を数えるのが面倒になるほどまでこなせるようになりました。
あとは、次の仕事の現場までをウオーキングに充てたり、テレビ局から自宅まで歩いて帰ったり。食事は、弁当のご飯を控え、コンビニでソバを買って食べるなど、高タンパク・低脂肪を心掛けました。
■壮大な治療計画より、小さな目標を重ねる方が効果的