“ポスト能年”最右翼は? 午年アイドル事情を評論家が予想

公開日: 更新日:

<『午前32時の能年玲奈』著者 中森明夫氏インタビュー>

「あま前」と「あま後」――。この2語は現在のアイドルビジネスを語る上で重要なキーワードとなっている。国民的ドラマとなったNHK「あまちゃん」の放送前と放送後とでは、アイドルの売り出し方が一変。能年玲奈(20)というシンデレラガールを生んだ、たった一本のドラマが、すっかり日本のアイドルの景色を変えてしまったのだ。

 言葉は悪いが、アイドル文化の蓄積や富をとことん収奪したのが「あまちゃん」である。80年代にトップアイドルとして君臨した薬師丸ひろ子小泉今日子、そして現代で伸び盛りの能年や橋本愛有村架純といった新旧のアイドルが、世代を超えてひとつのドラマとして見られるような仕組みを作った。だが、それ以上に特筆すべきはドラマ内の“フェイクアイドル”たちを次々と現実の世界に送り出したこと。楽曲デビューさせれば音楽チャートで1位を獲得する快挙を成し遂げた。その現象をメディアがこぞって取り上げ、お祭り騒ぎとなった。

 あまちゃん的な方法論で、2014年、ブレークを狙えるアイドルたちはたくさん控えている。その急先鋒が、正月映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」(東宝)のヒロイン。一般公募のオーディションで5000人の中から選ばれた新人の大原櫻子(17)だ。彼女はずばり、ポスト能年玲奈の最有力候補だ!

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン