自伝に書かれた思い出もニセモノ…佐村河内氏の“偽り人生”

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「30年以上ここに住んどって、お父さんは普通の会社員だったんじゃけど、お母さんがピアノ教室をやっとったいうのは聞いたこたぁないなぁ」

 佐村河内は地元の崇徳高卒業後に18歳で上京。自叙伝には、上京したてのころ、ある映画音楽プロデューサーに、自作の〈二十段近いオーケストラ楽譜〉を見せたが、相手にされなかったなんてエピソードも出てくる。しかし、佐村河内はオケ譜を書けない。つまり、これもウソ。

 精神科医の酒井和夫氏は「一般論ですが、過去を美化するのは詐欺師の典型ですね。被爆2世とか全聾など、他人の同情を買いそうな話で自分を飾ろうとするのです」と話す。
 もはや佐村河内という名前以外はウソじゃないかと思えてくるが、不思議なのは、自叙伝でも高校時代についてはほとんど触れていないことだ。〈封印してしまいたい三年間を過ごしました〉などと記している。

 高校時代を知る近所住民も、日刊ゲンダイ本紙の取材に「佐村河内のこたぁ話しとうないです。察してもらえたらありがたいんじゃけど」と口が重かった。

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