「神への冒涜」…美味しんぼ問題で吠えた松本人志監督の力量

公開日: 更新日:

「作品はみんなで作るもんじゃない。作者のものであって、外部の人間がストーリーを変えろなんてチャンチャラおかしい」
 眉間にシワを寄せながら厳しい表情でこう語ったのはダウンタウン松本人志(50)である。11日に生放送された「ワイドナショー」(フジテレビ系)でのこと。

 漫画「美味しんぼ」(原作・雁谷哲)で、福島第1原発を訪れた主人公らが原因不明の鼻血を出す描写について各所から「風評被害や偏見を助長する」と非難が相次いでいる件が俎上に載ると、松本は近頃の風潮にテーマを広げて「最近はみんなすぐに抗議する」とコメント。さらに、作者の目線で「これ(『美味しんぼ』)に関しては漫画家さんが神。映画に関しては映画監督が神なんですよ。その人の作品。周りがごちゃごちゃ言って変えろなんて神への冒涜です」と、芸術作品における「表現の自由」について持論を展開した。

 たしかに、松本の意見には一理ある。最近の、作品を最後まで読まずに片言隻語や言葉尻などを捉えてヒステリックに反応する傾向はネット社会特有のものだ。
 松本は「抗議にもレベルがある。10段階のどのレベルの熱量で抗議しているのか」とも語っていた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」