優勝しても「やっと食える程度」…ネタコンテスト番組の限界

公開日: 更新日:

 コントのグランプリ特番「キングオブコント2014」はゴールデンの3時間枠で体育の日のTBSの目玉だったが、優勝がシソンヌ、2位がチョコレートプラネット、他にバンビーノ、ラブレターズ……と中高年は「誰なんだ?」と言いたくなる知らない芸人ばかりだった。

 それもそのはずで、なんと最年少の3人組リンゴスター(テレビ初出演)は平均年齢24.3歳。ひとりは平成生まれの若さ! 正確な年齢制限はないが、番組は若手主体に切り替えたのがミエミエだった。

 芸人を多く抱える芸能プロのマネジャーいわく「芸人のコンテスト番組はどこもオーバー35歳が決勝に残されなくなる」と言っている。

 当番組は「コント日本一決定戦」といいつつも、そこそこテレビに出ている実力派の中堅より無名の若手を並べたほうがこの先テレビで活躍しそうだとみている。その傾向は12月オンエアの「THE MANZAI」(フジテレビ)にも当てはまるだろう。

 しかし、ネタコンテスト番組で優勝したり決勝に残れば、「売れる」時代はとっくに終わっている。「キング――」にゲストで呼ばれた前年王者のかもめんたるの「やっと食えるようになった」というコメントを紹介した司会が「ビミョ~」と言っていたが、確かに微妙な人気でブレークしたとは言いがたい。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾