優勝しても「やっと食える程度」…ネタコンテスト番組の限界

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 かつてフットボールアワー、ブラマヨ、チュートリアルから、優勝してないオードリーまでスターダムにのしあげた「M-1グランプリ」(01~10年)が視聴率30%を稼いでいたのに比べ、「キング――」は8・3%。影響力はかなり落ちている。M-1の時期は今活躍中の能力の高い大勢芸人たちが一気に出始めた。つまり層が厚かった。芸人たちが出揃った後では、視聴者の目も肥えているし、たまにおもしろい芸人が交じっているくらいでは3時間も視聴者を引き付けられない。

 いっそネタコンテスト番組を一切やめて5年くらい経てば、新しい能力のある次世代芸人が大勢出現するだろう。少しずつ若手に切り替えるなんて小手先の改善では、今いる芸人を真似た模倣芸人が増えるだけ。

 しかも、ネタコンテスト特番はあってもネタ番組がなく、「少し売れたが、今また仕事がなくなった35歳以上の芸人が大勢いる」(芸能プロマネジャー)という現状では、来年はサラリーマンより過酷な芸人の大量リストラ時代がきそうだ。

作家・松野大介)

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