映画「ソロモンの偽証」成島出監督特別インタビュー(中)
さらに、この作品で子供たちを“映画スター”として映すため、「シネスコ」(スコープサイズ=注1=の一般的な呼び方で「シネマスコープサイズ」の略)の「スーパー35(注2)」という方式で撮影しました。誰も見たことのない子供たちがスクリーンに映るからで、映画で見たときに「映画の登場人物」という雰囲気を出したかったのです。どうしたら映画の魔法をかけられるかを考え、いろんな手法やサイズで撮りながら試行錯誤を繰り返して決めました。(あすにつづく)
注1「スコープサイズ=横2:縦1以上の横長の画面サイズの総称。
注2「スーパー35」=35ミリフィルムをフルフレームで使う撮影手法。フィルムの端にあるサウンドトラック部分の焼き付け部分までを使って撮影することで、より大きく迫力ある映像を撮ることができる。一方、デジタルに比べて手間と経費がかかる。