監督3作目 精神科医・和田秀樹氏が“夜の銀座”を撮った理由

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 精神科医の和田秀樹氏(54)がメガホンをとった、松方弘樹(72)主演の映画「銀座並木通り クラブアンダルシア」が公開中だ。07年「受験のシンデレラ」がデビュー作。実は今作は映画監督3作目になる。その和田秀樹氏に話を聞いた――。

■目標は故伊丹十三監督

 17歳の時に映画を撮りたいと思い、47歳で初めて撮れた。30年間、“監督浪人”していたようなものですよ。若いころは年200~300本の作品を見てました。映画監督になりたいから見る。必然的に邦画ばかりを見てましたが、当時住んでいた神戸や大阪には邦画の名画座がなかった。そこで、新開地の「湊川温泉劇場」に入り浸っては5本立ての映画観賞です。

 新開地は港湾労働者の町。その日の仕事にあぶれた人たちが銭湯に入ったり映画を見たりするわけです。上映する5作品のうち、1本は名作や芸術系、残り4本が東映の任侠とポルノ。学生の僕らからするとお目当ての1本が、そこに出入りする多くの人にとってはお眠りタイムになる。最初はATGのような芸術系を好む普通の映画少年でしたが、芸術より娯楽だと肌で感じました。「仁義なき戦い」をはじめ、「女番長」や「女囚さそり」といった東映のB級映画が好きなのは環境から培ったものです。

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