温厚な語り口で…市原悦子「放送禁止用語」に表れた批判精神

公開日: 更新日:

 実は県立千葉高校出身の秀才。卒業後、銀行に就職が内定していたが、入行1週間前に小説を読んで「女優になろう!」と思い立ち、俳優座養成所に入った。

 入所すぐから大役を次々と与えられ、多くの新人演技賞を受賞。俳優座の看板女優として活躍したが、71年退団。テレビドラマ映画への出演を増やした。とくに、75年から語りを務めたアニメ「まんが日本昔ばなし」(TBS系)は約20年も続いた。また、主演2時間ドラマ「家政婦は見た!」(テレビ朝日系)も好評で、83年から約25年も放送された。

「決して美人ではない市原さんですが、役に瞬時になりきる能力は天才的。エネルギッシュだし、役づくりのために熱心に取材もする方です。NHKでの放送禁止発言も市原さんなりの意図があってのこと。“言葉狩り”が進むテレビ界への批判精神の表れでは」(芸能ライター=前出)

 温厚な語り口からは意外だが、若かりし頃はスポーツ万能で、今も昔も趣味は麻雀。「だまし合って、嘘言って」勝負をするのが楽しいのだとか。

 御年79。まだまだ“裏ドラ”がありそうだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃