女優の鶴田さやか 「鶴田さん」と呼んだ亡き父への感謝を語る

公開日: 更新日:

 鶴田さん(俳優・歌手の鶴田浩二さん)のことは今も常に、息をするように考え、思っています。62歳で逝って28年経ちますが、家族中がありがたく、特に同じ世界に入った三女の私(女優・歌手の鶴田さやか=55)はその影響、恩恵、エネルギーで仕事させていただいている。本当にありがたい限りです。

女性関係以外は筋が通っていた

 父を「パパ」と言うような時代は少なかったですね。私はデビューが高校と早く、その頃から鶴田さんと呼んでいました。

 とにかく不思議な人、ミステリアス。いろんな顔があり、どの面が出るか、毎日分からない。その時々の役柄や状況、家に帰ってきた雰囲気から、いち早く様子を察知して、合わせなければならない。家では徹頭徹尾、終始一貫して、その意に沿わないといけないと思って暮らしてました。

 一家だんらんもありましたけど、それは彼が望んで、そう演じるのに応えるということ。生い立ちがすごく幸薄いものでしたから、自分の家庭は理想に持っていきたかったのでしょう。それで、ものすごく盛り上げていると、そんな家族の顔を見て、今度はそれを壊したくなる。それにいちいちついていかなければならない。日替わり、時替わりで、母さえも読めないのですから、それは大変ですよ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  2. 2

    ポンコツ自民のシンボル! お騒がせ女性議員3人衆が“炎上爆弾”連発…「貧すれば鈍す」の末期ぶりが露呈

  3. 3

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  4. 4

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?

  5. 5

    山崎まさよし公演ドタキャンで猛批判 それでもまだ“沢田研二の域”には達していない

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が語る公明党 「政権離脱」のウラと学会芸能人チーム「芸術部」の今後

  2. 7

    田村亮さんが高知で釣り上げた80センチ台の幻の魚「アカメ」赤く光る目に睨まれ体が震えた

  3. 8

    Snow Man目黒蓮と佐久間大介が学んだ城西国際大メディア学部 タレントもセカンドキャリアを考える時代に

  4. 9

    草間リチャード敬太“全裸騒動”にくすぶる「ハメられた」説…「狙った位置から撮影」「通報が早い」と疑問視する意見広がる

  5. 10

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハム新庄監督がドラフト会議出席に気乗りしないワケ…ソフトB小久保監督は欠席表明

  2. 2

    佐々木麟太郎をドラフト指名する日本プロ球団の勝算…メジャーの評価は“激辛”、セDH制採用も後押し

  3. 3

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  4. 4

    小嶋陽菜はブランド17億円売却後に“暴漢トラブル”も…アパレル売れまくりの経営手腕と気になる結婚観

  5. 5

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  1. 6

    ドラフト目玉投手・石垣元気はメジャーから好条件オファー届かず…第1希望は「日本ハム経由で米挑戦」

  2. 7

    今秋ドラフトは不作!1位指名の事前公表がわずか3球団どまりのウラ側

  3. 8

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 9

    「仮面の忍者 赤影」で青影役 金子吉延さんは週5日の病院通いで「ダイジョーブ?」

  5. 10

    また日本中がブラック企業だらけになる…高市首相が案の定「労働時間規制」緩和指示の醜悪