女優の鶴田さやか 「鶴田さん」と呼んだ亡き父への感謝を語る

公開日: 更新日:

 鶴田さんとふたりの時も、今日はやけに家庭のお父さん風だな、カジュアルに話をするなと思い、横顔を見て、すっごい格好いいと思いながら娘っぽくしていると、ふっとした瞬間に顔が変わる。何をもって急にそうなるか分かりませんけど、もうそこに先ほどのお父さんはいない。もうめったなことは申し上げられない。前の話を引きずっていると、すーっと冷たく、置き去りにされたような感覚になる。私ひとり、そこにたたずむというか。

 それでも運動会などの行事には来てくれたりしました。父兄参加の競技にも出ちゃうんですよ。白百合学園という私立のお嬢さま学校でしたから、同級生も「鶴田のおじちゃま」と遠巻きに見て、取り立てて騒いだりしないんですけど、マネジャーも付き人も連れてこないから、私は車の「出ハケ」(入退場)から気が気じゃなく、何事もなくお帰りになるまで、ドキドキでしたね。

 芸能とは離れて育てられ、作品も見せてもらえなかったし、乗馬ばかりしていたから将来は調教師になろうかと思ったくらいでしたけど、普通の家じゃないことは子ども心にも分かりました。やっぱり常識がずれてましたね。新幹線はグリーン車しかないと思っていましたし。私たちが選んだわけじゃなく、上から目線じゃなく、本当にもうずっと、当たり前のようにそんな感じでしたから。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    Wソックス村上宗隆にメジャーOB&米メディアが衝撃予想 「1年目にいきなり放出」の信憑性

  2. 2

    阪神・藤川監督に「裸の王様」の懸念 選手&スタッフを驚愕させた「コーチいびり」

  3. 3

    鈴木農相「おこめ券 評価された」は大ウソ…配布したのは全国約1700自治体中たったの「29」

  4. 4

    高市首相が高額療養費見直しめぐり「丁寧に議論した」は大ウソ 患者団体を“アリバイ”に利用する悪辣

  5. 5

    中国大使館に自衛官侵入でも…高市政権は謝罪せず「遺憾」表明のみの裏事情

  1. 6

    巨人を警戒、他球団主力が挙げた意外な“キーマン” 「今年のセは阪神との2強」の見立てまで

  2. 7

    惜しまれつつ「ミヤネ屋」勇退を決めた宮根誠司の今後

  3. 8

    米球団スカウトが危惧する阪神・佐藤輝明「打率1割5分未満」の深刻データ

  4. 9

    前田敦子“アンダーヘア透け疑惑”写真集が絶好調! トップ張った元アイドルの生き様を女性が強く支持

  5. 10

    「アッコにおまかせ!」最終回によぎる不安…準レギュラー陣全員で和田アキ子を支え迎えるフィナーレ