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タブレット純歌手・芸人

1974年、神奈川県出身。27歳の時、ムード歌謡の老舗グループ「和田弘とマヒナスターズ」にボーカルとして加入、和田氏の逝去まで2年間在籍。ソロに転じた後、2011年、新ジャンル演芸「ムード歌謡漫談」でお笑い界に進出。

<第1回>リーダーの和田弘さんから突然呼び出され…

公開日: 更新日:

 そんなある日、浅草の演芸場「東洋館」に勤めている知り合いのパフォーマーから、うちに出てみればと誘われたんです。ライブハウスに出ていた頃、歌の途中で突然失神の真似をするなどすっとんきょうなことをしていたのを覚えてくれていたみたいで。一度きりのつもりで立ってみた舞台ですが、劇場の支配人になぜか気に入っていただいて、定期的に出演するように。出し物も最初は普通に懐メロを歌うだけだったのですが、次第に歌ネタや物まねも折り込んでいって。

 すると何回目かの出演の時、たまたま東洋館を訪れていた今の事務所のマネジャーが、周りから明らかに浮いている僕のネタを見て「なんだこれは?」と腰を抜かし、声をかけてくれました。それが、芸人・タブレット純の誕生の瞬間です。2011年のことでした。

【連載】タブレット純 わたしを語る

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