デビュー1年で挫折も「頑張れ」 石橋凌が継いだ恩人の遺志

公開日: 更新日:

 高卒後、自分のバンドはメンバーが就職したりして自然消滅。それでも、ビルの窓ふきとかデパートの配送のアルバイトをしながら、プロ入りのチャンスを探っていました。

 東京の大手レコード会社から2度、ソロ歌手にと声をかけてもらったのですが、バンドにこだわり断った。そうしたら、まったく声がかからなくなりました。

 卒業して2年目の1977年春、2年弱バイトを続けていた久留米のイタリアレストランでシチリア島への留学話をもらい、ロックはあきらめコックの道でもいいかと思っていたところ、岸川さんから「東京でバンドのボーカルを探している。オーディションを受けてみないか」と電話がきたんです。それがデビューすることになる「ARB」でした。落ちたらコック、これが最後のチャンスだと思いましたね。

「ARB」のボーカルとして78年にデビューし、翌79年に1枚目のアルバムを出した。

 ところが、アルバムの収録曲の自殺を憂う「喝!」という歌が、レコード会社の上層部の逆鱗に触れてクビに。メンバー5人で住んでいた合宿所を追い出され、楽器も取り上げられてしまいました。デビューしてたった1年。岸川さんに報告したら、私を叱ったりいさめるのではなく、「そうか。がんばれよ」と応援してくれました。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景