(4)自由診療で注意すべき4点…治療内容や費用が大きく異なる
保険診療で肥満症治療を受けるには、前回お話しした診断条件をクリアする必要があります。さらに現状では、保険適用の肥満症治療を実施できる医療機関がまだ非常に少ないという問題があります。管理栄養士の配置など、算定に必要な体制を整えることが容易でないためです。「近くに保険対応クリニックがない」「条件は満たしているが保険で受けられる施設が見つからない」という方が、自由診療に流れてしまうケースは現実にあります。自由診療を一概に否定するつもりはありません。ただ、自由診療では医療機関ごとに治療内容や費用が大きく異なり、問題のある提供のされ方をしているところがあるのも事実です。気になっている点を正直にお伝えします。
まず、肥満症かどうか確認せずに薬を出しているケースです。BMIが25未満、もしくはBMI25以上でも健康障害がない人に処方されている例があり、特に肥満状態にない人への投与は健康障害を招くリスクがあります。ゼップバウンドと全く同じ成分の薬として「マンジャロ」があります。これは2型糖尿病に対して承認を得ている薬で、マンジャロを肥満症ではない人に自由診療で出しているケースが多発しており、問題視されています。


















