大気汚染は認知症の原因になる? 3000名の認知症患者対象の論文
認知症にはいくつかの種類があります。最も有名で患者数も多いのがアルツハイマー型認知症ですが、最近、世界的に増加しているのが、「レビー小体型認知症」というタイプの認知症です。神経難病として知られるパーキンソン病という病気があり、それと同じ病因から発生する認知症としても知られています。
そこにない物が見える幻視や、歩行障害などを伴うといった特徴があります。この病気の原因は完全には分かっていませんが、大気汚染物質などの環境要因が、そのリスクになっているという報告があります。それは事実なのでしょうか?
PM2.5というのは、直径2.5マイクロメートル以下という非常に小さな粒子のことで、排ガスなどの大気汚染物質の中に含まれ、健康への悪影響が強い成分として知られています。日本におけるその基準値は「1日当たり35マイクログラム/立方メートル以下」と決められています。
今年の米国医師会関連の医学誌に、デンマークにおける研究結果が報告されています。3024人のレビー小体型認知症の患者を対象として、居住地域のPM2.5などの大気汚染物質濃度と、病気のリスクとの関連を検証したところ、PM2.5濃度が5マイクログラム/立方メートル上昇するごとに、認知症のリスクは3.7倍有意に増加していました。
二酸化窒素という他の大気汚染物質についても、同様の関連が認められました。大気汚染も、認知症の原因のひとつであるのかもしれません。



















