「三日月旅館」柏井壽著
「三日月旅館」柏井壽著
東京の高級ホテルで働くはるかは、父の三回忌に京都に帰省した折に、叔父の次郎から、相続した実家について話を持ち掛けられる。祖父が建てた実家は築後60年以上経つが上質な建材が用いられており、今も古びて見えない。2階からは賀茂川越しに東山が一望できる贅沢な立地にある。ホテルの仕事が気に入っているはるかは、京都に戻るつもりはないが、生まれ育った実家にも思い入れがある。不動産業の叔父の口車にのせられたはるかは、実家を民泊として利用することに決める。リフォームを施し、開業準備を終えたところでホテルの総支配人・東山に試泊を依頼するが、翌日、東山の指摘に打ちのめされる。
「鴨川食堂」の著者が、京都一の宿を目指し奮闘するはるかを主人公に描く新シリーズ開幕。 (徳間書店 902円)


















