著者のコラム一覧
河島亜奈睦

1979年大阪出身。故・河島英五の次女。2000年アナム&マキとして「戦え!野良犬」でデビュー。4月に父娘仮想共演も含む2枚組スペシャルアルバム「セルフ・アンド・カバー2016~生きてりゃいいさ~」を発売。

<第1回>歌えと言われかたくなに拒んだ「酒と泪と男と女」

公開日: 更新日:

 私が11歳のとき、見よう見まねでギターを弾いて、ハープ(ハーモニカ)を吹きはじめると、うれしそうな顔をして、父は言いました。

「いま曲とかあったらすぐデビューできんねんから、早くつくって、聴かせてくれよ」

 そして中1の春、私を同じステージに上げ、ギターとコーラスでバックバンドに加えてくれたんです。全身から汗が流れ落ち、何時間もぶっ続けのステージの後、病院に担ぎ込まれるような姿を間近で見るようになり、娘ながらとにかく、しびれてましたね。あんなふうになりたいって。

 晩年になると、自分のイメージがどうのというようなことはなくなり、「酒と泪と男と女」はアンコールでよく歌っていました。真っ暗なステージでジャン、ジャンとギターをかき鳴らし、「忘れてしまいたい事や~」と声を張り上げる。あの歌は父の人生そのものでした。

【連載】次女・亜奈睦が語る河島英五

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅宮アンナ「10日婚」短期間で"また"深い関係に…「だから騙される」父・辰夫さんが語っていた恋愛癖

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  3. 3

    砂川リチャード抱える巨人のジレンマ…“どうしても”の出血トレードが首絞める

  4. 4

    日テレ退職の豊田順子アナが定年&再雇用をスルーした事情…ベテラン局アナ「セカンドキャリア」の明と暗

  5. 5

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  1. 6

    中学受験で慶応普通部に合格した「マドラス」御曹司・岩田剛典がパフォーマーの道に進むまで

  2. 7

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  3. 8

    阿部巨人“貧打の元凶”坂本勇人の起用に執着しているウラ事情…11日は見せ場なしの4タコ、打率.153

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  5. 10

    フジ・メディアHD株主総会間近…328億円赤字でも「まだマシ」と思える系列ローカル局の“干上がり”ぶり