がん遺伝子検査について知る(1)遺伝子変異を調べ、それに応じた薬を使って治療成績を上げる
2019年に保険適用となったのが「がんゲノム医療」だ。23年に行われた日本医療政策機構の調査では、がん患者・家族を対象にしているにもかかわらず、認知度は35.3%に過ぎなかった。がん患者以外の人も対象とすると、認知度はさらに低くなると見られる。
がんは遺伝子(ゲノム)の変異で起こる病気だ。同じがんでも、患者によって遺伝子変異の種類は異なり、効く薬も異なる。「がんゲノム医療」とは、がん細胞の遺伝子を調べ、治療方針を決定する医療のことだ。
がんゲノム医療には「コンパニオン診断」「がん遺伝子パネル検査」が含まれる。19年に保険適用となったのは「がん遺伝子パネル検査」だ。冒頭のがん患者・家族を対象にした日本医療政策機構の調査では、「がん遺伝子パネル検査の認知度」は19.6%と低く、医師からの説明が「あった」が20.5%、「なかった」が53.4%、「わからない」が25.9%という回答だった。
がん患者・家族の半数以上が主治医から説明を受けていない──。3年前の調査なので現在は状況が変わっているかもしれないとはいえ、家族や自分がこの先がんになったら……と考えると、他人任せにせず、自分自身が、がんゲノム医療やがん遺伝子パネル検査について知識を押さえておきたい。


















