著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「父親」の子育てへの関心度が子どもの将来に影響する

公開日: 更新日:

 育児に前向きで、家事や子どもの世話に積極的に参加する男性を「イクメン」と呼ぶようになって久しいです。男性の育児休業取得率は上がってきているものの、2023年度の男性の育休取得率は30.1%。女性の80%台と比べると、まだ歴然とした差があることがわかります。

 子どもと向き合う時間をなかなか確保できない──そんな悩みを抱えているお父さんは少なくないと思いますが、父親が子どもと直接関わる頻度が高いほど、子どもの良好な発達と関連することを示すスウェーデンのウプサラ大学のサルカディらの研究(2008年)があります。

 この研究は、過去に世界中で行われたさまざまな研究論文を集めて分析したもので、次の条件に該当する論文をもとに導き出されました。ひとつは、同じ子どもたちを何年にもわたって長期間追跡して調べる「縦断的研究」であること。そしてもうひとつが、「父親が子どもとどう関わっているか」を調べた時点から、最低でも1年以上経った後に「子どもがどう成長したか」を測っていること。

 この2つの条件をクリアした24本の論文、実に赤ちゃんから若者まで合計約2万2300人分のデータを分析し、父親の関わりが子どもにどのような影響を与えるかを調べたのです。

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