父鶴瓶にダメ出しされ 駿河太郎を変えた鈴木おさむの演出

公開日: 更新日:

 でも、それが理解できなくて。「何なんやろ」と思ったまま、翌日、劇場でおさむさんに「何て言ってた?」って聞かれたので、「よく分からないんですけど、メチャメチャ、ダメ出しされました」と話したんです。

■ふとしたセリフがターニングポイントに

 そうしたらその日の舞台で、僕と山崎樹範さんと施鐘泰さんが演じるアドリブシーンのとき、山崎さんが前日までなかったセリフを何の予告もなく僕に振ってきた。振られた以上、僕はアドリブで返さなければならないんですが、ない知恵絞って言ったセリフがダダ滑りしたんです。

 本来、そこは笑いを取るシーンなのに、満員御礼700人ほどの観客が誰一人として、クスリとも笑ってくれなくて。どんなセリフを振られて返したか、スッポリ記憶がないんですが、本当に恥ずかしかった。

 フラフラになりながら、「もう、ここで俺を殺してくれ」と言って、舞台の隅のベンチに崩れ落ちるって芝居をしたんです。

 恥ずかしいやらつらいやらで、その時は本当に殺してほしいと思ったから、口走った自分の本音。舞台上で人生に一度あるかないかの大恥をかいて、生身の僕自身をさらけ出した瞬間ですね。すると不思議なもので、パーンとお客さんが笑ってくれた。それ以降は、ちゃんと僕のセリフを聞いて、リアクションしてくれるようになったんです。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    サンド伊達レギュラー14本…40~50代の芸人に仕事集中、「リスク分散」しなかった各局のダメージ度

  2. 2

    中学時代をジャージーで過ごした鈴木奈穂子が、法政大女子高から大学に内部進学してNHK人気アナになるまで

  3. 3

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  4. 4

    北島三郎(4)「毎日が目標です。後ろへは戻れない」 地元・八王子のイベントで生涯現役宣言

  5. 5

    「24時間テレビ」SixTONES起用もマラソン募金額46%減で“旧ジャニーズ一極集中”は終焉へ

  1. 6

    WEST.重岡大毅の結婚にファンの怒りと落胆…“祝福されないアイドル”がやらかす「3つの誤算」

  2. 7

    「24時間マラソン」満身創痍の星野真里が完走も…募金額46%減&ゴール直前の乱入騒動に非難の嵐

  3. 8

    24時間マラソン完走後にSNSで“陰謀論”が拡散 星野真里に上がった「車移動説」のお粗末

  4. 9

    山本美月は九州の女子校で偏差値トップ「筑紫女学園」から明大農学部へ 祖父も生物教師の“リケジョ”

  5. 10

    水前寺清子(1)作詞家・星野哲郎への恩と愛称「チータ」誕生の理由

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「24時間テレビ」SixTONES起用もマラソン募金額46%減で“旧ジャニーズ一極集中”は終焉へ

  2. 2

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 3

    NHK出演にSNSでは抗議の声も…彬子女王と伊藤穰一氏をつなぐ「裏千家」とブータン王室の深い関係

  4. 4

    (2)「おニャン子クラブ」の二の舞いを回避した「順位付け」という競争原理はグループを飛躍的に活性化させた

  5. 5

    「タンス預金2000万円」相続税はどうやってバレる? 税務署が追う“亡き親の出金”

  1. 6

    一発で免許停止も…9月から法定速度改正「時速30キロ」生活道路の見分け方

  2. 7

    水前寺清子(1)作詞家・星野哲郎への恩と愛称「チータ」誕生の理由

  3. 8

    自民党内に内閣改造の“タマ”がいない…女性閣僚「目玉不在」に高市首相が“苦悶”

  4. 9

    24時間マラソン完走後にSNSで“陰謀論”が拡散 星野真里に上がった「車移動説」のお粗末

  5. 10

    止まらない「人手不足倒産」…8月は過去最多を記録、もはや“ブラック企業”は成り立たない