宇多田ヒカル新アルバム 人間活動後の“変化”専門家に聞く

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 宇多田ヒカル(33)にとって8年半ぶり6枚目のオリジナルアルバム「Fantôme」が28日、発売された。さかのぼること6年ほど前、10年12月から音楽活動を休止し“人間活動”に専念してきた彼女がアーティストとして復活ののろしを上げる一枚だけに「どんなもんなのか?」と、その中身については多くの人が気になるところだろう。

 今夏にアルバム発売が発表され、まず物議を醸したのはタイトルとジャケットだった。フランス語で「幻」「亡霊」の意を持つ題名に、母である故・藤圭子を彷彿とさせる宇多田本人のおかっぱ頭とピンボケしたようなジャケ写が意味深だと話題を振りまいた。ちなみに、撮影はジュリアン・ミニョーなる仏在住の気鋭のカメラマンで、もちろん手元が狂ったわけではない。

 収録されている全11曲のうち、目玉はNHK朝ドラ「とと姉ちゃん」の主題歌である「花束を君に」と、日本テレビ系「ZERO」のエンディングテーマ「真夏の通り雨」の2曲。いずれも初CD化で亡き母への“ラブレター”ではないかといわれている。専門家はどう聞いたのか。音楽評論家の富澤一誠氏は、「活動休止前の宇多田とは明らかに歌い方が異なる」とし、こう続ける。

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