愛弟子・小西博之が語る 松方弘樹さんの「豪快伝説」<上>

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 とにかく、毎晩飲み食いに誘っていただきました。松方さんは「薄めて飲むのはもったいないよな?」で必ずロック。ウーロン茶で小休止していてもお見通し。しばらくすると肩をトントンと叩き、「そろそろ休憩はいいんじゃない?」と。帰りは松方さんのベンツでホテルまで送ってもらっていたのですが、クルマが見えなくなるのを待って植え込みに“肥料”をまいていました(苦笑い)。

 2度目の共演は、2年後の「名奉行 遠山の金さん」(89~93年)の時で、「主役(松方さん)のご指名です」とレギュラーで呼んでいただきました。松方さん主催の豪華なお花見に参加したのもこのころ。とにかくケタはずれで、嵐山、祇園と場所を変えて年に3、4回はやっていました。最初のお花見はだいたい嵐山で、芸妓さんらが乗った人力車が何十台も連なって来はるんですね。お魚も1メートル超のブリを料亭の板さんがさばいていて、ふぐちりもあれば、豪勢なBBQもある。1回の費用は1000万円じゃきかない。「年にいっぺんのことやないか!」って言うんだけれど、先週もやってましたやんって話ですよ(笑い)。毎回、役者、後援者、スタッフさん、芸妓さん、芸者さんらに加えて全国からビジネスマンも参加。でもダーティーな方々をお見かけすることはなかった。そういうところもきちんとされている方でした。

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