“元ヤクザ”ボクサー大嶋宏成さん 壮絶「入れ墨」除去語る

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 1990年代後半から2000年代前半にかけ、“元ヤクザ”の肩書と“入れ墨”で注目を集めたプロボクサーがいた。元日本ライト級1位の大嶋宏成さん(42)だ。世界戦の経験こそないが、当時、後楽園ホールの入場者レコードを塗り替えるほどの人気だった。今どうしているのか。

■5年前に居酒屋をオープン

「大嶋です、どうぞよろしくお願いします」

 西武新宿線の上井草駅に近い居酒屋「いきや」で会った大嶋さん。礼儀正しくこうべを垂れた。

 大嶋さんは今、近くの「上井草ボックスフィットGYM」の会長に加え、この居酒屋のオーナー店主を務める。店には親友で元WBC世界フライ級王者の内藤大助も顔を見せるという。

「5年前の7月にオープンしました。店名は『粋、いなせ』を意味しています。疲れた人を気遣ってあげたり、軽く声をかけたり。そう、ボクシングのジャブのように。静かに飲みたい人には黙って飲ませてあげる、そんな店でありたいですね」

 L字形カウンター10席のこぢんまりした店内の壁には、品書きがびっしり。豊富な酒に、福島直送の馬刺し(800円)などサカナも充実している。

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