「灯台のような存在」 津田寛治が語る大杉漣との25年

公開日: 更新日:

 ところが、撮影直前に台本を変更。しかも、走り書き程度のメモをチラッと見せられただけ。当然、緊張でガチガチです。そんな時に「大丈夫、大丈夫」と大杉さんが声をかけてくれたおかげで、肩の力がスッと抜け、半分くらいアドリブを入れながら何とか出番を終えることができたんです。

 それがよかったらしく、喫茶店のシーンだけの予定だったのに沖縄ロケまで出ることに。うれしかったですねえ。現場を間近で見られて芝居の勉強までさせてもらえるんですから。

 結局、北野作品には今年秋公開の「アウトレイジ 最終章」まで全部で7作品に出演しました。学んだのは“何もしない芝居”。大げさなアクションや身ぶり手ぶりをしないで演じる中にこそ、リアルな演技があるということ。それは今も役作りの基本になっています。

■見返りを求めない

 一方の大杉さんは「ソナチネ」以降も何かと電話をくださり、私生活まであたかも親戚のオジちゃんみたいに気遣ってくれました。94年に消防団員をモチーフにした竹中直人監督の「119」に出演しましたが、竹中監督との出会いをセッティングしてくれたのも大杉さん。この時は保育園に娘さんを迎えに行かなければならなかったのにキャンセルして付き添ってくれたんです。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自転車の「ハンドサイン」が片手運転ではとSNSで物議…4月1日適用「青切符」では反則金5000円

  2. 2

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 3

    柳楽優弥「九条の大罪」23歳新人が大バズり! 配信ドラマに才能流出→地上波テレビの“終わりの始まり”

  4. 4

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  5. 5

    ホルムズ海峡封鎖で習近平指導部が高笑い 中国の石油備蓄量は日本の5倍超、いまだ一滴も放出せず

  1. 6

    高市首相「イヤイヤ集中審議」の一部始終…収まらないイライラ、官邸崩壊もチラつき深まる孤立

  2. 7

    田尾監督には感謝しかない 電撃解任の際は一緒に辞めるつもりだったけど…

  3. 8

    故・中山美穂さんの遺産めぐる「相続トラブル」報道の実相…ひとり息子の相続放棄で、確執の実母に権利移行か

  4. 9

    ボクシング元世界王者・内藤大助さんは昨年ジム開設「ジィちゃんバァちゃんも大歓迎」

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希がまたも背信投球…指揮官まで「物足りなさ」指摘でローテ降格カウントダウン