なぜ昼ドラに 朝ドラ断念の理由は全国ネットの弊害だった

公開日: 更新日:

倉本 番組視聴率ではなく、ゴマすり視聴率だってことが判明して。本来ならば、本当に番組のことを真剣に考えるのならば、第三者機関が視聴率調査をやらなければ、ダメになりますよね。コマーシャルを入れてるものを材料にしてテレビ視聴率を出して、そして何十億もの金が動いているわけでしょう? 異常だと思いますね。そんなこともあって、民放のゴールデンタイムがガチャガチャになっちゃった。それが、NHKの連続テレビ小説では20%を取ってるわけですよ。それだけ朝に視聴者層がいるわけでしょう?

碓井 朝ドラも今年で57年目。時計代わりも含め、生活習慣の一部と化している人が多い。1968年から20年間、TBSが「ポーラテレビ小説」で朝ドラに対抗していましたが、それ以降はずっとNHKのひとり勝ち状態です。

倉本 ええ。なぜ民放がそこに斬り込まないのかが不思議だった。そんな話を、加賀まりこや八千草薫さんたちに話していたら、「やりましょうよ」っていう話になった。出演料はタダでもいいから出たいよなんていう話になってきて、「やすらぎの郷」のもととなる企画を作ったんですね。そうしたらやっぱり、テレビ朝日は受けてくれたんだけれど、朝で企画したのはダメだった。ゴールデンに対してシルバーにしたんだけれど、朝の時間枠っていうのは、キー局が持っていないんですよ。地方局がバラバラに持っている。全国ネットにならないんです。だから、昼の枠に置いたんです。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  2. 2

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  3. 3

    「時代と寝た男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

  4. 4

    中居正広氏に降りかかる「自己破産」の危機…フジテレビから数十億円規模損害賠償の“標的”に?

  5. 5

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  1. 6

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  2. 7

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  3. 8

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  4. 9

    「こっちのけんと」の両親が「深イイ話」出演でも菅田将暉の親であることを明かさなかった深〜いワケ

  5. 10

    長嶋一茂が父・茂雄さんの訃報を真っ先に伝えた“芸能界の恩人”…ブレークを見抜いた明石家さんまの慧眼

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも