施設現場を数多く取材した筆者は入居したくない…高級老人ホームがムラ社会化、精神を病む入居者たち
一口に「老人ホーム」といっても、大きく「健康型」「住宅型」「介護付」の3つに分かれる。「健康型」はある程度、生活を送れる人に食事や家事のサービスを提供するが、介護が必要になると退去しなければならない。「住宅型」は元気なうちは「健康型」とほぼ同様だが、介護状態になったら別途、介護サービス業者との契約が必要だ。つまり、「健康型」と「住宅型」は入所時に介護サービスの提供を前提としていない。最初から将来の介護を想定しているのは「介護付」のみだ。
筆者は高齢者福祉の現場の取材や、老人ホームを運営する企業の広報にも関わってきたが、正直、取材を重ねれば重ねるほどこうした高齢者施設には入りたくないと感じてしまう。施設の運営が悪いという意味ではない。その中での人付き合いや、人間関係を築くことの難しさを実感したためである。
実際、入所者が人間関係のストレスに悩まされ、明るかった入所前とは別人のように落ち込んでしまう事例もあると聞いた。しかも、そうしたトラブルは、近年増加している高価格帯の老人ホームほど起こりやすいという。高級介護付老人ホームの現場を探った。
















