施設現場を数多く取材した筆者は入居したくない…高級老人ホームがムラ社会化、精神を病む入居者たち

公開日: 更新日:

 一口に「老人ホーム」といっても、大きく「健康型」「住宅型」「介護付」の3つに分かれる。「健康型」はある程度、生活を送れる人に食事や家事のサービスを提供するが、介護が必要になると退去しなければならない。「住宅型」は元気なうちは「健康型」とほぼ同様だが、介護状態になったら別途、介護サービス業者との契約が必要だ。つまり、「健康型」と「住宅型」は入所時に介護サービスの提供を前提としていない。最初から将来の介護を想定しているのは「介護付」のみだ。

 筆者は高齢者福祉の現場の取材や、老人ホームを運営する企業の広報にも関わってきたが、正直、取材を重ねれば重ねるほどこうした高齢者施設には入りたくないと感じてしまう。施設の運営が悪いという意味ではない。その中での人付き合いや、人間関係を築くことの難しさを実感したためである。

 実際、入所者が人間関係のストレスに悩まされ、明るかった入所前とは別人のように落ち込んでしまう事例もあると聞いた。しかも、そうしたトラブルは、近年増加している高価格帯の老人ホームほど起こりやすいという。高級介護付老人ホームの現場を探った。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    東大出身の小林政調会長は日本史を学ぶべき「2600年以上続く男系継承」は歴史なのか神話なのか…皇室典範改正で浮かんだ疑問

  2. 2

    北陸新幹線の延伸ルート「桂川案」に決定でも難航必至…問題解決の奇策「フリーゲージトレイン」の可能性を考えてみた

  3. 3

    暫定措置は7月で終了へ…「資格確認書」「マイナ保険証」迫るタイムリミットの対処法

  4. 4

    今も続く「皇室典範」は出来の悪い法律…男の側に不妊の原因を求める発想がなかった時代の産物だ

  5. 5

    Netflixで話題「古畑任三郎」 伝説の神回《動機の鑑定》に描かれる古美術界のリアリティーに迫る

  1. 6

    飛行機に乗ることが目的でいいのか? 『沸騰ワード』人気企画「マイル修行旅」に向けられる厳しい視線

  2. 7

    高市首相が今上陛下を「こんじょうへいか」と呼んだのは「不敬」なのか?

  3. 8

    「元祖」2店もタモリもマツコもバラバラ…シーズン到来の冷やし中華は具材もタレも我流がうまい

  4. 9

    司法試験へのパソコン導入で「変わること」「変わらないこと」

  5. 10

    オランダ訪問の晩餐会での天皇のスピーチと雅子皇后…"旧宮家"に求められる「皇室外交」と担い手の難しさ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希をヤンキースが強奪へ…大谷翔平&山本由伸を奪われた名門が企んだ雪辱戦

  2. 2

    ゾンビたばこ広島に黒田博樹監督待望論 「打てない、守れない、人気ない」三重苦で新井監督はクビ不可避

  3. 3

    佐々木朗希また抹消…中6日も守れない“ひ弱な怪物”をそれでも全30球団が欲しがったワケ

  4. 4

    「24時間テレビ」放送1カ月前に日テレ局内に流れる微妙な空気…猛暑の中の星野真里マラソンに大逆風

  5. 5

    小園はセーフ? 広島「矢野だけ抹消」にファン激怒! “ゾンビたばこ”騒動で不可解な線引き

  1. 6

    やっぱり副首都法案は「大阪ありき」“クセ強”野党議員の追及に維新まともに答えられずポンコツ露呈

  2. 7

    核議論に「タブーなく」で物議…小泉進次郎防衛相が“覚醒キャラ”で危険発言を連発する狙い

  3. 8

    高市首相が追い込まれ「陳述書」提出で墓穴…中傷動画&サナエトークン両疑惑が蒸し返される大誤算

  4. 9

    AKIRA版はなかったことに? 反町隆史GTO放送開始で荒ぶる「2012年派」

  5. 10

    内田有紀の「老眼鏡姿」に称賛の声 次は「グレーヘア」でさらなる進化の予感