空前の美少年 12歳の八代目染五郎が演じる義経の神々しさ

公開日: 更新日:

 歌舞伎座は、松本幸四郎家の三代襲名で賑わっている。この家の父子三代が同時に襲名するのは37年ぶり。九代目幸四郎が二代目白鸚に、市川染五郎が十代目幸四郎に、その長男・松本金太郎が八代目染五郎となった。父子で異なる姓を名乗るのは、この家が市川團十郎家と深いつながりがあるからだ。

 この襲名披露の主役は新・幸四郎のはずだが、新・染五郎が際立つ。12歳で中学1年生(3月生まれ)の染五郎は、「空前の美少年」である。月並みな表現になるが、少女漫画の世界から飛び出してきたかのようだ。いや、最近の少女漫画はもっとリアルだから、こんな絵に描いたような美少年は出てこないかもしれない。絵もうまく、歌舞伎の絵を月刊誌に連載しているほどで、さらに芝居の脚本も書く、天才少年でもある。

 その天才美少年が「勧進帳」では父・幸四郎の弁慶の主君である義経を演じている。義経は若くして亡くなっているので「青年」の役だが、歌舞伎では名優クラスが演じることが多く、歌舞伎座での12歳の義経は史上最年少。神々しい義経で、天才美少年は、役者としての存在感も見せつけた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  2. 2

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  3. 3

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  1. 6

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 7

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択

  3. 8

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  4. 9

    "お騒がせ元女優"江角マキコさんが長女とTikTokに登場 20歳のタイミングは芸能界デビューの布石か

  5. 10

    長女Cocomi"突然の結婚宣言"で…木村拓哉と工藤静香の夫婦関係がギクシャクし始めた

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    横綱・大の里まさかの千秋楽負傷休場に角界から非難の嵐…八角理事長は「遺憾」、舞の海氏も「私なら出場」

  3. 3

    2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部

  4. 4

    東山紀之「芸能界復帰」へカウントダウン着々…近影ショットを布石に、スマイル社社長業務の終了発表か

  5. 5

    「総理に失礼だ!」と小池都知事が大炎上…高市首相“45度お辞儀”に“5度の会釈”で対応したワケ

  1. 6

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  2. 7

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  3. 8

    義ノ富士が速攻相撲で横綱・大の里から金星! 学生相撲時代のライバルに送った痛烈メッセージ

  4. 9

    同じマンションで生活を…海老蔵&米倉涼子に復縁の可能性

  5. 10

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択