• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger
大高宏雄
著者のコラム一覧
大高宏雄映画ジャーナリスト

「俳優・大杉漣」はなぜ多くの人から愛されたのか?

 大杉漣さんの訃報には驚いた。突然の逝去だったこともあるが、マスコミはじめネットやSNSなどでも膨大な量の追悼の言葉があふれていたことにさらに驚いた。とくに目を見張ったのが、世代を超えた一般の方々の大きな反応だった。

 大杉さんは、俳優ら業界に携わる者たちに限らず、広く多くの人々から本当に愛されていたのだと思う。なぜか。その理由を考えてみた。

 苦労を重ね今日に至る俳優の地位を築いたこと、〈300の顔をもつ〉ともいわれる芸風の広さ、何より誠実な人柄。いろいろあるが、特筆すべきは、彼の演技の質のことだ。さまざまな役柄を演じるなかで、見る者に強い親近感を抱かせることが多い。

 近年、高倉健さんら銀幕のスターと呼ばれる名優たちの訃報に触れることが続いているが、大杉さんはスター街道まっしぐらではなく、たたき上げのいぶし銀の俳優だ。どちらも同じ「銀」なのが興味深い。見る側からすれば、映画スターには〈遠さ〉があるが、大杉さんには〈近さ〉を感じる。それこそが俳優・大杉漣の愛されるゆえんなのだと思う。今はスクリーンやテレビ画面の向こう側にいる俳優と世間の距離も、むかしよりずっと近い。そういう時代の空気も彼の人気を後押ししたように思う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の芸能記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    キムタクは“御一行”で…被災地を単身訪れた斎藤工との差

  2. 2

    徳永有美アナが古巣に復帰 「報ステ」現場は大ブーイング

  3. 3

    元SMAP3人は自由を謳歌 シャッフルして新たな仕事が急増中

  4. 4

    小川アナの左腕が物語る…嵐・櫻井翔“新恋人報道”の違和感

  5. 5

    大激怒から落胆へ…爆問・太田“裏口入学”報道の複雑胸中

  6. 6

    日本人拘束は進展ナシ…「安倍3選」を阻む北朝鮮の仕掛け

  7. 7

    太田光“裏口”報道は法廷へ 光代社長「橋下先生に委任状」

  8. 8

    流した浮名は数知れず 前田敦子&勝地涼“電撃婚”の舞台裏

  9. 9

    巨悪に甘い日本の大メディア 米新聞トランプ一斉批判で露呈

  10. 10

    県警・消防は380人動員 なぜ理稀ちゃんを発見できなかった

もっと見る