安室奈美恵アジア公演で感じた日本とは違う“ファン文化”

公開日: 更新日:

 昨年秋、突然の引退を発表し、ラストツアーを敢行中の安室奈美恵(40)。最後のパフォーマンスを目に焼き付けようとするファンのチケット争奪戦をくぐりぬけ、辛うじてアジアツアー初日の中国・深セン公演(3月17日)に当選した日刊ゲンダイアラフォー女子記者がライブ現場に飛んだ――。

■日本式ビジネスモデルが通用しない

 ライブ会場のある深センベイスポーツセンターのあたりは繁華街から少し離れたベイフロント。超近代的な建物やタワーマンションの建設ラッシュで日本の有明にそっくりだ。

 ここではツアーグッズの販売はナシ。ツアーグッズはファンクラブサイトから購入するしかない。理由は“横流し”と“パクリ”にあるらしい。アパレル関係者は「ツアーグッズなんて内部の人に箱ごと横流しされますよ。パクリも日常茶飯事ですから、会場販売すれば“どうぞパクってください”というようなもの。翌日にはコピー品が並びます」という。グッズ販売で儲ける日本式ビジネスモデルが全く通用しないのだ。

 さらに興行の収益を阻む、“中国独特のファン文化”もあった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    長瀬智也が国分太一の会見めぐりSNSに“意味深”投稿連発…芸能界への未練と役者復帰の“匂わせ”

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  3. 8

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  4. 9

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 10

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…