加藤剛さんの次男・頼さんが語った父の素顔「時々冗談も」
時代劇「大岡越前」で主役を演じた加藤剛さんの訃報が届いたのは今月9日(享年80)。亡くなったのは6月で、葬儀は家族葬で執り行われ、9月にお別れの会が俳優座劇場で行われる。発表では次男で俳優の頼さあさん(37)が父の様子を語ったが、2年前、三越劇場の舞台「リア王」に出演した際、日刊ゲンダイ連載「今あるのはあの人のおかげ」に登場して父・剛について語ってくれた。頼から見た「加藤剛」の素顔とは――。
■膝に乗って見た「大岡越前」
「大岡越前」が放送されていた時は、剛さんは日曜夜か月曜朝に京都の撮影所に出掛け、帰るのは金曜夜か土曜の昼。「大岡越前」の放送は月曜夜なので、家族で見る時は剛さんは不在だった。しかし、たまに撮影がズレ込んで月曜も家にいることもあって、そういう時は膝の上に乗って見て、ドラマの解説もしてくれたという。
時代劇に出ている剛さんしか知らない視聴者は、「寡黙で、自宅でも和服を着て正座をしているようなイメージ」と考えがちだが、もちろんそんなことはなく、「時々冗談を言ったりする。堅苦しい人ではありません」。