著者のコラム一覧
田辺まりこ

北海道生まれ。銀座の高級クラブ「姫」のナンバーワンホステスを経て、モテる男性育成スクール「セクシャルアカデミー」を主宰。著書に「枯れない男のセックステクニック」(KKベストセラーズ)、「千人斬りの銀座ママに学ぶ!モテる男のセックス流儀」(ブックマン社)などがある。

勘三郎さんがタクシーの中で私の足元に潜り込み太ももを…

公開日: 更新日:

 1970~90年代、私は毎晩200万円はくだらない売り上げをあげる銀座のホステスでした。平成生まれにはわからない贅沢な生活がありました。そして、私自身も「銀座の女」という贅沢品の一部として、たくさんの男性から貢がれ、愛を注がれ、磨かれてゆきました。そんな時代も今は昔、中村勘三郎さん、西城秀樹さんなど当時お世話になった芸能人の方々が亡くなるたびに、もう私もそんな年になったのだなと思います。そんな私の恋の昔語りをさせていただきたいと思います。

 亡くなったとき、あれだけ浮名を流しても誰一人文句を言わないばかりか、歴代の彼女たちが勢ぞろいしたというのは中村勘三郎さん。私もつかず離れず「大人の関係」で長くお世話になりました。勘三郎さんと初めてお会いしたのは私が27、28歳。作詞家の山口洋子さんの経営する銀座の「姫」にいたころ。確か、出会ったころはまだ独身で、太地喜和子さんと破局した後だったと思います。お店に来た時にチケットをいただいたので、和服を着て歌舞伎を見に行き、楽屋に挨拶に行ったのがおつきあいの始まりでした。

 デートは若手役者を連れだって3、4人で食事をし、帰りのタクシーで後輩を降ろし、私の部屋へ。銀座からは窓ガラスがスモークで見えない白タクを利用したり……。当時私が住んでいたマンションは山口百恵さんも住んでいた高輪のマンションで、週刊誌の記者がよく張り込みをしている建物だったので、マンションの入り口に近づくと座席の下に隠れてマンションの門をくぐるのです。そんな時、勘三郎さんは私の足元に潜り込み、太ももをまさぐり、いたずらっ子のように顔を覗かせるのでした。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾