著者のコラム一覧
クロキタダユキ

ハンズ・オブ・ストーン(2016年・パナマ、米国)

公開日: 更新日:

 日本ボクシング連盟のドタバタ劇は呆れるばかりだが、本作はいい。米国統治下のパナマのスラムで育ったロベルト・デュランは、学校に通うことができず、字が読めない。その日の食事に困っていたところ、ボクシングジムでボクシングに出合った。

 彼のケンカぶりから才能を見抜いたパナマ人トレーナーの指導で練習に励み、メキメキと頭角を現していく。その姿が米国人トレーナーのレイ・アーセルの目に留まり、伝説のボクサーへの階段を上っていく。

 デビュー当初、後に妻となる金髪美女に出会って一目惚れ。交際を申し込むと、家柄の違いを指摘され、断られる。そんな彼女に返した言葉だ。

 自分も貧乏だったことを逆手に取っているが、世界チャンプになってからも、空腹になることを心底嫌っていた。

 ボクシング映画の名作「レイジング・ブル」では、実在のボクサー役をロバート・デ・ニーロが好演。驚異的な演技でアカデミー主演男優賞に輝いた。そのデ・ニーロがアーセル役を渋く演じているのが興味深い。主役を食うほどの存在感はさすがだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る