「男が『よよよよよよ』と泣いていた」山口仲美著

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「男が『よよよよよよ』と泣いていた」山口仲美著

 擬音・擬態語=「オノマトペ」は、幼稚な言葉と思われがちだが、日本語オノマトペはすごい力をもっているという。

 本書では、泣く声や泣く様子、笑い声や笑う様子を表すさまざまなオノマトペに注目。その使われ方の変遷から、日本人や時代の変化を解き明かす面白日本語授業。

 まずは泣き声について。ひと昔前まで男は人前で泣くものではないとされてきたが、実は男が子どものように大声を上げて泣くのが尊重され、反対に女性が人前で声を上げて泣いたり涙を見せることが、はしたないとされる時代があったという。

 明治時代の小説から平安文学までさかのぼり、登場するオノマトペから、その意識の変化を解説。現代人の常識を覆す事実に好奇心がくすぐられる。 (光文社 1254円)


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