世界初!米国拠点の再生医療企業が3Dプリンターで角膜を作り移植に成功

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 角膜が濁ったり傷ついたりして、視力が低下したり失明したりする「角膜盲目」。これまで主な治療法は、亡くなった人から提供された角膜(ドナー角膜)の移植だったが、その数が極めて少ないことが問題だった。

 こうした中、米ノースカロライナ州に拠点を置く再生医療企業プレサイス・バイオ社は先日、イスラエル・ハイファのランバム・メディカル・センターで、3Dバイオプリンターで人間の細胞から角膜を作り、片目が法的失明(ほとんど見えない)状態の患者への移植に成功した。写真(同社の公式サイトから)は移植手術のひとコマだ。

「PB-001」と呼ばれるこの角膜は、完全にラボで培養した人間の角膜細胞から作られたもので、手術はドナー組織を使用しない世界初の成功例だ。

 同社の技術では、1つのドナー角膜から数百個の人工角膜を作ることが可能だ。共同創業者兼CEOのアリエ・バット氏は「これは再生眼科学の転換点であり、角膜盲目で生きる数百万の人々にとって本物の希望の瞬間だ」とコメントした。

 手術は10月29日に行われ、11月19日に同社が公式発表し、専門メディアで報じられた。

 世界的な角膜ドナー不足を一気に解決する可能性があるこの技術は、現在、第1相臨床試験中で、10~15人の患者を対象に継続中だ。

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