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黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

孫にあげた電子マネー「お年玉」の行方は?

公開日: 更新日:

「やべ、飲み会の金が足りねえ。あっ、そういえばペイペイ残高に“じいちゃんマネー”が入ってたじゃん。ま、1万円くらい借りても、バイト代入ったら戻せばいいか。“一時的な資金調達”ってやつだ。ピッ!」

 まだ3月だっていうのに、もうこのありさまだ。思い起こせば2カ月前。あなたが孫へと送ったお年玉。

“イケてるじいさん”を気取って、今年から電子マネーにしてみた。

 しかも、それは“投資資金”として。まとめてあげた「12万円」。大金だ。

「これを証券口座に入れて、毎月『オルカン(全世界株式)』を買うんだ。約束だぞ!」

 あの時、孫は満面の笑みでこう答えていた。 「任せとけって! 俺もNISAとか興味あったんだよ。さすがじいちゃん、話が早い! サンキュー!」

 もうポチ袋であげる時代は終わった。これからはキャッシュレスで、スマートに資産形成を教えるのが“令和の祖父”だ。

 あなたは自分の先進性に酔いしれ、孫の将来が安泰であることを確信。年利数%の複利効果と20年後の資産額。そんな皮算用をしながら……。

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