孫にあげた電子マネー「お年玉」の行方は?
「やべ、飲み会の金が足りねえ。あっ、そういえばペイペイ残高に“じいちゃんマネー”が入ってたじゃん。ま、1万円くらい借りても、バイト代入ったら戻せばいいか。“一時的な資金調達”ってやつだ。ピッ!」
まだ3月だっていうのに、もうこのありさまだ。思い起こせば2カ月前。あなたが孫へと送ったお年玉。
“イケてるじいさん”を気取って、今年から電子マネーにしてみた。
しかも、それは“投資資金”として。まとめてあげた「12万円」。大金だ。
「これを証券口座に入れて、毎月『オルカン(全世界株式)』を買うんだ。約束だぞ!」
あの時、孫は満面の笑みでこう答えていた。 「任せとけって! 俺もNISAとか興味あったんだよ。さすがじいちゃん、話が早い! サンキュー!」
もうポチ袋であげる時代は終わった。これからはキャッシュレスで、スマートに資産形成を教えるのが“令和の祖父”だ。
あなたは自分の先進性に酔いしれ、孫の将来が安泰であることを確信。年利数%の複利効果と20年後の資産額。そんな皮算用をしながら……。

















